携帯の方は見れないようでしたので、母の投稿、全文掲載します。
「リュック」 埼玉県白岡町・阿部貴子(主婦・52歳)
お正月休みの昼下がり、こたつでウトウトしていた娘。
しばらくして、夢のおつげか、いきなり起きて「避難袋をつくる」と言う。
物置の中にあった避難用のケースを取り出し、五つのリュックを家中から集め、
めったに行かない買い物に出かけて行った。
ペットボトルの水各2本、非常食、缶詰、カイロ、マスク、ラップ。
他に軍手、靴下、防寒着、レインコート、タオル、ポリ袋、懐中電灯、
ラジオ、電池、筆記具などを各自のリュックに入れ、
災害時に家族が連絡を取り合えるシステムの電話番号のメモを添えて出来上がり。
「はい、これが私からのお年玉。みんな、これで生きのびるんだよ」
といつもの冗談交じりで、一人一人に渡してくれた。
現金を期待していたはずの二男は「スゲェ、ありがとう」と意外な反応。
きれい好きで部屋に余計な物がない長男も「おや」と言いながら、
古びたリュックを片隅に置いた。
必要なのは分かっていながら、ついつい後回しにしていた主人と私は、
心から感謝をしつつ受け取った。
10年近くも前の賞味期限切れの缶詰は、家庭菜園の肥料にしよう。
リュックの中身は毎年この時期にチェックしよう。
そのうち抜き打ちの訓練でもしようか、などと言いながら、このお年玉、
いつまでも使わないですむように、と願った。
毎日新聞 2006年1月11日 東京朝刊
2006年01月11日
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“お母さん”の言葉遣いから、あべっちファミリーの細やかさ・個性の豊かさを読ませて頂きましたょ〜★
ありがとう!母にも伝えます。喜ぶだろうな!